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子猫のこと。バイクで走ったこと。

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振り落とされるー!2ストエンジンの爆発的加速力に目覚めた少年時代。その2

 

昨日の続き。

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ポンコツのRD350はガキ共の宝物

 

エンジンをもっと回せばとんでもないパワーが出ることがわかったガキ共はもう夢中でした。

ポンコツのRD350はガキ共の宝物に変身したのです。


パワーの出ている回転数でアクセルを一気に捻るとフロントタイヤが持ち上がり後ろにひっくり返りそうになりました。

ガキ共は初めての爆発的加速力にしびれました。


翌週の日曜日にみんなで金を出し合いガソリンを買ってきて満タンにしました。

加速ゲームのスタート。

何度も、何度も、交代しながら遊びました。


加速にも慣れてきたので一周のタイムを測って競うことにしました。

もう気分はすっかりレーサーでした。


ダレも怪我しなくて良かったと思います。


今思えば、のどかな時代でした。


全員ノーヘル。

グローブなし。

GパンにTシャツ。


教習場だって本気で加速したら100キロ位すぐに出ます。

もし転んだら良くて大怪我。間違ったら死んだかもしれません。

しかもポンコツバイクでパンクの危険だってありました。


ガキ共の中で事情が許すものは親にねだって免許と新車のバイクを手に入れました。

仲間内では憧れの的でした。


高校生の間、結局ワタシは免許も取れずバイクを手に入れることもできませんでした。


近所の医大の駐車場に止めてあった学生のカワサキZ2に勝手にまたがり乗ってる気分を味わうのが精一杯でした。

やはり当時バイクの憧れは750ccの大型バイク。


やがて社会人となり車に乗るようになると他にも楽しみが増えてバイク熱はどこかに行ってしまいました。

当時の車は市販車に初めてターボが付いて、今思えば大したパワーでもないのに凄い加速だということになっていました。

友達のターボ車を借りて乗ってみると自分の車に比べると遥かに速い。

だけど、あのポンコツRD350にすら全然及ばない遅さに気づきました。

 

速すぎて死者が出ているというバイ


あの加速力は強烈に頭にこびりついていて離れませんでした。

その少し前にヤマハからRZ350という750ccより速いというバイクが発売されていました。

評判ではあまりのスピードにかなりの死者が出ているという噂でした。


実際、知り合いのワル男がこのバイクで死んでいました。

このワル男はなぜか中学生の頃から親にバイクを買ってもらい乗り回していました。

不良すぎて高校も一日でヤメたらしいです。


でもバイクに乗らせたらとにかく上手かった。

免許も取らずに当り前に750ccのバイクを乗り回し警察に追われても一度も捕まることは無かったそうです。

そんな上手いヤツが死んでしまうほどの加速が体験してみたかった。


当時の収入では新車なんか買えないからひとつ新型になっていたRZ250Rの中古を買いました。

 

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カタログでパワーを比べると250ccでも、ひっくり返りそうになったRD350より新型なので遥かにパワーが出ていました。

またしびれることが出来るとワクワクしていました。


もの凄く期待してフルスロットル。

アレレ?全然違うぞ?

確かにスピードは出ますが爆発的な加速ではないのです。


最初のRZ350が暴力的なエンジンで危険だったのでエンジン特性をマイルドにしたらしいのです。

まったくつまらなかったのです。


それでも車なんかよりは全然速かったので、楽しめましたが物足りなさが残っていました。

それから結婚して子供も出来てバイクからは遠ざかることになりました。


そしてあっという間に30年が経ちました。


続きます。